※当ブログではアフィリエイト広告を利用しています。
作品紹介・あらすじ
主要スタッフ
監督 | 原恵一 | 『カラフル』
『河童のクゥと夏休み』
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』 |
脚本 | 丸尾みほ | 『カラフル』
『百日紅 Miss HOKUSAI』 |
原作 | 辻村深月 | 『ハケンアニメ！』
『映画ドラえもん のび太の月面探査記（脚本）』 |
制作 | A-1 Pictures | 『かぐや様は告らせたい』
『ソードアートオンライン』
『冴えない彼女の育て方』 |
声優・キャスト紹介
こころ | 當真 あみ |
アキ | 吉柳 咲良 |
リオン | 北村 匠海 |
マサムネ | 高山 みなみ |
ウレシノ | 梶 裕貴 |
フウカ | 横溝 菜帆 |
スバル | 板垣 李光人 |
オオカミ様 | 芦田 愛菜 |
奥側のクリスマスツリーから時計回りに、ウレシノ、マサムネ、こころ、オオカミ様、アキ、リオン、フウカ、スバルです。
2018年に本屋大賞を史上最多得票数で受賞、「ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR2021」（文庫部門）など9冠に輝く辻村深月のベストセラー小説「かがみの孤城」。子どもから大人まで幅広い世代から熱い支持を集め、累計発行部数は現在160万部を突破。そんな多くの人から愛される小説が満を持しての劇場アニメ化！ 監督は『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ！オトナ帝国の逆襲』『河童のクゥと夏休み』『カラフル』など繊細な心情描写で知られ、数々の映画賞に輝き国際的にも高い評価を得る原恵一。制作は『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』など数々の名作青春アニメを世に送り出してきたA-1 Pictures。 そして主人公の声優には、原監督に「彼女しかいない」と絶賛されオーディションを勝ち抜いた當真あみ。14代目「カルピスウォーター」CMキャラクターでも注目を集める彼女が、等身大の瑞々しい演技で主人公・こころに息を吹き込む。 この冬、珠玉のスタッフ・キャストにより、日本中に共感と感動を巻き起こす青春映画の新たな名作が誕生する。
公式サイトより抜粋
学校での居場所をなくし部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。 ある日突然部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入ると、そこにはおとぎ話に出てくるようなお城と見ず知らずの中学生6人が。 さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面をかぶった女の子が現れ、「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」と告げる。
期限は約１年間。
戸惑いつつも鍵を探しながら共に過ごすうち、７人には一つの共通点があることがわかる。 互いの抱える事情が少しずつ明らかになり、次第に心を通わせていくこころたち。 そしてお城が７人にとって特別な居場所に変わり始めた頃、ある出来事が彼らを襲う―――― 果たして鍵は見つかるのか？なぜこの７人が集められたのか？ それぞれが胸に秘めた〈人に言えない願い〉とは？
公式サイトより抜粋
感想・レビュー（ネタバレあり）
1. すべての伏線を回収しきるラスト10分間
丁寧に、緻密に、組み上げられたラスト10分間は必見です。
原作はもちろん、それを約２時間の映画にまとめ上げたシナリオ構成に脱帽です。
特に「喜多嶋先生 = アキ」とわかった瞬間は、映画館にいた全員が泣いていたように思いました!!
こころがアキと喜多嶋先生からストロベリーティーをもらっていた伏線に気がついていた人も少なくないでしょう、、
けれど、アキはこころに助けられて、そのぼろぼろだったアキが大人になって、こころを助けていたなんて…気がついていても泣かずにはいられませんでした。
2. リアルな引きこもり描写には共感しかない
不登校や引きこもりは、クラスに1~2人程度しかいないみたいです。
在籍児童生徒に占める不登校児童生徒の割合は1.7％ (文部科学省「平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」より抜粋)
日本のLGBTは合計すると3~8%程度いると聞いたことがあるので、それよりもマイノリティな人たちを描いた映画だといえるかもしれません。（もちろんLGBTと括らない場合はそれぞれ1~2%程度だから、同じくらいの”マイノリティさ”だと言えよう。）
そのマイノリティに焦点を当てて、どのくらいの人が共感して、どのくらいの人が共感できなかったのか。。
わたし、気になります!!
ぼくが共感したシーン
- フードコートでガヤの音量が大きい演出
- 親は普通に学校にいけるようにお弁当を用意してくれていて、でもそれを自室で食べるところ
- 玄関以外から外に出られるように、部屋に靴を隠しているところ
- 家から人がいなくなってから、動き始めるところ
ぼくが共感できなかったシーン
- ちゃんと毎朝起きていて、ちゃんとパジャマから着替えているところ
- 初対面の相手にきちんと挨拶や自己紹介ができるところ
- 母親に不登校になった理由をきちんと説明できるところ
【考察】共感できなかったシーンについて
映画 | |||
シーンA | シーンB | ||
視聴者 | 経験あり | 共感 | 共感 |
経験なし | 共感できない | 共感できない |
共感できるかどうかって、「そのシーンにリアリティがあるか」とかは関係なくて、自分にがそういう経験をしたことがあるか、だと思います。
このあたりはインタビューを見てみると少しだけ謎が解けました。
私自身もそうでしたが、今も昔も、学校に対して、窮屈だな、行きたくないなという気持ちを抱えながらも、表向きはうまくやっているように見えるという子がほとんどなんだと思うんです。だけど、実際にそこから休むとか学校に行かないっていう選択をした子たちというのは、私の中では十代のときから、自分に持てなかった勇気をもった子たちだと思えていたところがあります。
辻村深月インタビューより抜粋
「心情の部分については実は、自分が中学生だった時どうだったかなっていう以上は逆に入れないようにしていて」 ZERO 特別対談 作家 辻村深月×芦田愛菜より抜粋
まとめ
映画『かがみの孤城』のレビューでした！
自分の体験と重ならない部分で一歩ひいて観てしまいましたが、重なる部分は過去の経験を思い出せる最高の映画です。
原作を読むことでキャラの厚み、描かれていない心情や事情を理解できると思っていて、それも楽しみです….!!
最後までお読みいただきありがとうございました！
